中国茶と中国茶器の専門店 「恒福茶具」へようこそ! - 2005/02/19

中国茶と中国茶器の専門店 「恒福茶具」へようこそ!

中国八古窯「耀州窯」を訪ねる

耀州青磁を求めて

 

中国八古窯の一つに、耀州窯があります。

耀州窯とは陜西省は耀県銅川市附近に分布し、黄土高原の台地の山間部に数件の陶芸家一族が作陶を続けています。

中国陶磁史においては有名な窯場で、皇帝に献上する献磁を制作していました。

有名なのは耀州青磁ですが、骨董品は数十万〜数百万で取引されていますが、現代物はほとんど流通していません。

耀州青磁の色はオリーブグリーンで、その独特な色合いは特徴的です。

時代的には宋の時代が最も栄えたといわれ、現在も世襲制による陶芸家一族がその時代に完成された作品そのままを作りつづけています。

耀州青磁は本体を成形した後に刃物で文様を刻んでいく、刻花紋が代表的な様式です。

そこへ青磁の釉薬が流れて、刻花紋を引き立てています。

デザインは宋の時代を中心とした献磁の意匠を、そのまま再現しています。

レプリカとはいえ製作している作家は当時の作家一族の末裔達ですから、宋の時代そのものが手に入れられる事と同じと考えられます。

歴史を感じると共に、正に「中国の宝」と言える焼き物です。

成形した作品に刻花紋で文様を入れているところ

焼成前の乾燥中の作品

耀州青磁は滅び行く焼き物、私はそう感じさせられました。

製作している作品を見ても分かりますが、実用的な食器を耀州青磁で製作したとしても売れないので、作家たちは過去の作品のレプリカを製作しています。

私は耀州青磁の第一人者の作家を訪ねました。

彼の持つ技術は彼の息子さん(上記の写真の若者)にしか伝授されないそうで、また彼も親から代々技術と伝統を引き継いできたと説明してくれました。

耀州青磁の技術と伝統は世襲制で、現在はその技術と伝統を受け継ぐ一族も数えられるほどしか残っていないのが現状でした。

彼に色々な所を案内してもらいましたが、最後に昔の窯跡と共同の出荷場へ連れて行ってもらいました。

昔の窯跡に並んで現在も使われている窯があるのですが、その巨大さには驚かされました。

私が今までに見てきた窯の中では、一番大きなものだったと言えます。

燃料はコークスを使用するそうですが、この耀州青磁の独特の色目オリーブグリーンは燃料によるところがあるようです。

その後に共同の出荷場へ案内されたのですが、倉庫に膨大な在庫がありました。

ところがそれらは全て傷物で、観光客に売れそうなものは倉庫内に、売れそうもない安物は野ざらしという状態でした。

別に良品とされる作品の在庫も見せてもらったのですが、日本の検品レベルから判断するとその良品もほとんどがB級品と言えるものばかりでした。

これは国民性と価値観の違いでしょうが、どうやら巨大な窯で焼かれる作品群は日本のレベルから見るとほとんどが不良品とみなされると感じました。

私が訪問した作家さんは工房を所有していて自分の窯ももっていますが、やはりそこで焼かれる作品も大半が日本の検品レベルから判断すると不良品です。

本当に歩留まりが悪く、もう少し気を遣えば不良品率を改善できるのに、勿体無い話だと思わされました。

耀州青磁は時代から取り残された焼き物と言えますし、この現状から判断すると益々衰退して行く産地と感じさせられました。

中国茶と中国茶器の専門店「恒福茶具」

http://www.hengfu-chaju.com/

苦丁茶(一葉茶)専門店

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