中国茶のミニ知識
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完全有機栽培茶
完全有機栽培茶 中国茶と中国茶器の専門店「恒福茶具」では、完全無農薬有機栽培茶(オーガニック・ウーロン)をご紹介しています。 完全無農薬有機栽培茶(オーガニック・ウーロン)としてご紹介している茶葉は、台湾南投懸にて茶農を営んでいる楊さんの茶畑にて栽培された安心して飲んで頂ける完全無農薬有機栽培茶(オーガニック・ウーロン)です。 台湾における有機栽培作物の認証は非常に厳しく、国家の認証機関の一つであるTOPAが認める全有機農産物と認証されるまでは、有機認証の申請をしてから、転換期、準有機、全有機と段階を経て、全有機認証を受けるまでに7〜8年の時を要します。 完全有機栽培茶の特徴 ● 茶葉が肉厚で旨味が深く、香りが力強いと言えます。 ● 通常の茶葉よりも淹れられる煎数が多く、経済的です。 ● 時間経過による、茶葉の劣化が少ないと言えます。
全有機栽培認定書 輸出証明書 全有機栽培茶生産者の楊さんと彼の茶畑 茶畑にはTOPAの認証看板が掲げられています 茶畑の様子 新芽の様子 新芽のアップ 害虫の天敵であるクモが巣を張っています 茶樹と共生する昆虫達
中国茶と中国茶器の専門店「恒福茶具」で紹介している無農薬完全有機栽培のお茶 完全有機栽培茶【金萱烏龍】 完全有機栽培茶【翠玉烏龍】 完全有機栽培茶【四季春】 完全有機栽培茶【炭焙煎青心烏龍】 完全無農薬有機栽培茶の茶葉は非常に肉厚で、お茶を淹れた後の茶底を見るとお分かり頂けますが、通常の茶葉の1.5倍〜2倍の厚みがある茶葉です。 茶葉に厚みがあるという事は=旨味が深いと言えますね。 また完全無農薬有機栽培茶は通常の台湾烏龍と比較して、淹れられる煎数が多く、非常に経済的とも言えます。 お茶として味わう面でもメリットは非常に大きいと思うのですが、実は全有機の認証を得るには大変な努力と手間、そして時間を要します。 最低7年の時を掛けて土壌改良から初めて、その間の栽培においても農薬を使用しない為に人力による雑草駆除、害虫対策に天敵の導入や種植忌避植物や天然素材防治等により病虫害の発生を防止しなくてはなりません。 更に自家製の有機質肥料・充分に発酵腐熟した堆肥・その他の有機質肥料など土壌環境ならびに土壌養分が改善されるものを使用して地力を向上させなければなりません。 これらの手間と努力は並大抵ではありません。 故に全有機の認証を受ける茶農は、ほんの一部しか存在しません。 楊振順さんはぜひ日本の中国茶ファンに、楊農園のお茶を味わって欲しいと願っています。 プーアル「生茶」と「熟茶」の判別法
■ プーアル茶の「生茶」・「熟茶」判別法 ■ 中国茶と中国茶器の専門店「恒福茶具」では、HPのトップページの三つのこだわりの中で、プーアル「生茶」にこだわっていますと書き記しています。 以前より「恒福茶具」のメルマガ、またはHPにてプーアル茶は生茶にこそプーアル茶を飲む価値があると度々申し上げていますが、「生茶」と「熟茶」どう違うの?どうやって見分けるの?当然の疑問ですね。 日本では勿論「生茶」はほんの一部の専門店でしか販売されていませんし、日本人で「生茶」を飲んだことのある方は、やはり一部の通の方しか存在しないと言えます。 そこで「生茶」を知らない方でも、分かりやすく「生茶」と「熟茶」を見分けられるお手伝いが出来ればという事で今回この記事を書かせて頂きました。 皆様が飲んでいるプーアル茶、「生茶」ですか?それとも「熟茶」でしょうか? 「生茶」と「熟茶」を見分ける方法の前に、簡単にプーアル茶の特色と製茶方法をご説明しておきます。 ● プーアル茶の特色 お茶は製茶仕立ての新茶が一番美味しい、これは種類を問わずお茶を賞味する上で一般的な常識です。 ところが唯一プーアル茶は古い(熟成された茶葉)ほど美味しく価値がある、プーアル茶は製茶された時点より茶葉が生きていて、天然の麹菌の力を借りて茶葉が発酵を続けるお茶なのです。 プーアル茶の産地は中国雲南省ですが、雲南省は気候が温暖で中国大陸の中では比較的年間を通して湿度が高い地域であること、またお茶の源とも呼ばれる六大茶山(攸楽・革登・倚邦・莽枝・蛮磚・慢撒)は山深く人里離れて汚染の心配も薄いと言えます。 プーアル茶は元々雲南省の喬木型の大葉種を用いて製茶されており、茶葉が肥えて肉厚、そして柔らかいのが特徴です。 ● プーアル茶の製茶方法 プーアル茶の製茶方法は、殺青(茶葉を蒸して茶葉の酵素の活性を止める)→揉捻(茶葉を手で揉むこと)→乾燥(この段階の茶葉を晒青毛茶と言う)→熟成(約45日)→再度蒸して成形(緊圧茶)もしくは成形しない状態が散茶として製茶されます。 ここで大切な事は、この段階でプーアルは生茶(自然発酵)と熟茶(推積発酵)に分けられる事です。 熟茶はある意味茶葉を殺してしまい、強制的に短期間で熟成する大量生産型のプーアル茶ですが、 現代は時間も無く安価で大量生産を望まれるので熟茶という製法が生まれましたが、本来のプーアル茶とは生茶の事であり、生茶にこそプーアル茶を飲む価値があるという事を「恒福茶具」は強くお勧め致します。 ここでもう一つ説明を加えなくてはならないのですが、実はプーアル茶には「生茶」と「熟茶」以外に、悪質な茶葉が存在します。 熟成年数が数十年という「生茶」のプーアル茶は、ビンテージとして高値で取引されています。 そこで悪質な茶葉が生み出された訳です。 悪質な茶葉は、簡単に申し上げると本来麹菌を植え付けて熟成させるところを、黴菌で熟成しているように見せかけたとんでもないインチキプーアル茶です。 当然茶葉も黴臭いですし、味も泥の味で黴の香りと味がします。(とても飲める代物ではありませんし、飲んだら勿論体に悪いです。) プーアル茶の「生茶」「熟茶」判別法の中に、「悪質な茶葉」も付け加えさせて頂きました。 ● 茶葉の状態の見分け方と違い 生茶の中にも使用されている茶葉が、大葉種・中葉種・小葉種、更に最近では新芽を使用する餅茶まで存在します。 これらのプーアル茶をひとくくりで見分ける訳にはいかないのですが、共通する点では茶葉の状態で茶葉がはっきりと見分けられる事です。 それと比較して熟茶は、茶葉の状態で茶葉が塊となって何となくベタッとしています。 しかしながら熟茶の中にも、限りなく生茶に近いような熟茶も存在するのは事実です。(このような茶葉は、茶葉の見た目では見分けるのが難しいです。) 雲南七子餅茶(2003年産) 雲南七子餅茶(10年熟成)
雲南七子餅茶(20年熟成)
雲南七子餅茶(30年熟成) 上記の画像をご覧頂くとよくお分かり頂けるかと思いますが、10年程度の熟成では茶葉の状態にそれ程変化は見受けられません。 ところが20年となると色も変わり、何となく枯れてきたような状態に茶葉の見た目が変化してきています。 30年ともなると、更に茶葉の状態に変化が見受けられます。
典型的な熟餅茶の色 限りなく生茶に近い熟餅茶 典型的な熟餅茶の画像をご覧頂くとお分かり頂けるかと思いますが、茶葉全体の色目が明らかに違います。(茶葉の色目が茶色〜焦げ茶) そして生茶の茶葉の状態と比較して、何となくベタッとしているのがお分かり頂けるかと思います。 一方下側の画像は熟餅茶ですが、製茶状態が限りなく生茶に近い上質な熟餅茶です。 このような限りなく生茶に近い状態の熟茶は、一般的な熟茶と違い熟成年度で熟成が進む事が確認できます。(熟茶と言えど、このような茶葉も存在します。) しかし上側の画像のような典型的な熟餅茶は、熟成年数で熟成が進むことはほとんど認められません。 某有名オークションにて入手した悪質な熟餅茶 この悪質な熟餅茶ですが、茶葉の表面をご覧頂きますと製茶された際の茶葉の状態がお分かり頂けるかと思います。 製茶する時点で茶葉は粉々、寄せ集めの質の悪い茶葉を型へ無理やり詰めて形作ったのが想像できます。 その後茶葉の表面に霧を吹きかけて、短期間で熟成したかのように見せかけた茶葉です。 ● 水色の出方と水色の違いによる見分け方 茶葉の状態で「生茶」と「熟茶」を見分けるのが難しくとも、お湯を注いでお茶を抽出する際の水色の出方で、簡単に「生茶」と「熟茶」を見分けられます。 熟茶はお湯を注ぐと直ぐに水色が栗色〜焦げ茶色に変化しますが、生茶は徐々に水色が変化します。 更に熟茶の水色は焦げ茶〜黒に近い水色ですが、生茶は若い茶葉ですと青茶のような水色ですし、30年程度の熟成茶葉でもそれ程水色は濃くはありません。(栗色〜焦げ茶) 「生茶」と「熟茶」を見分ける方法としてこの水色の出方と水色の違いが、最も簡単な分かりやすい見分け方と言えます。 熟茶の水色 お湯を注いだ直後の水色
一分経過した水色 熟茶はお湯を注いで直ぐに、水色が変化します。(栗色〜焦げ茶へ) 生茶の水色 お湯を注いだ直後の水色
一分経過した水色 生茶はお湯を注いだ直後はあまり水色の変化は見られませんが、30秒〜1分抽出すると水色が出てきます。
左側が熟茶・右側が生茶 お茶として淹れた際の水色で、熟茶と生茶の水色の違いがよく分かります。(生茶はそれ程濃い色の水色ではありません。) ● 茶底(抽出後の茶葉)の状態での見分け方と違い お茶を抽出したあとの茶底でも、生茶と熟茶が簡単に見分けられます。 生茶の茶底を見ると、元々の茶葉の色である一部緑色が残っていたり、茶色をした茶葉でも厚みがあり何となく元気で、茶葉が生きているのがよく分かります。(若い茶葉でも、数十年熟成した茶葉でも、これは同じです。) 一方熟茶の茶底は色も焦げ茶〜黒っぽい色をしていて、ボソボソとした茶葉で、明らかに死んでいる茶葉です。 茶葉を手にとって指で弾力と強さを確かめると更に分かりますが、生茶の茶葉は力強く弾力があります。 比較して熟茶の茶底は、指で潰してみると簡単に茶葉が崩れてしまいます。
上が熟茶の茶底・右側が生茶の茶底
茶底の茶葉を広げて見た状態(上が生茶・下が熟茶) 生茶は上質な20年熟成の餅茶ですが、一枚の茶葉の状態が多く見受けられます。(手摘みの大葉種の茶葉が使用されていることがよく分かります。) 一方熟茶は茶葉が千切れた状態で、ボソボソとしています。(茶葉を殺しているので、型に入れて餅茶として成形する際に茶葉が崩れてしまっています。) 悪質な熟餅茶の水色と茶底の茶葉
お湯を注いで直ぐに焦げ茶〜黒に近い水色が出ます。抽出したお茶は正に黒茶という水色で、茶底の茶葉はボロボロです。 私には腐葉土にお湯を注いだ泥水としか、思えません。
最後に付け加えさせて頂きますが、一般に販売されているプーアル茶は100%「熟茶」です。 生茶は、一部の中国茶専門店でしか販売されていません。 所謂プーアル茶の効能は、生茶にこそその効能があると言えます。 では熟茶にはプーアル茶の効能はないのか? 全く無い訳ではありませんが、茶葉が生きている「生茶」と茶葉が死んでいる「熟茶」、効能の如何は考えてみてもお分かり頂けるのでは?と思います。 中国茶と中国茶器の専門店「恒福茶具」 苦丁茶(一葉茶)専門店 お問い合わせは下記よりどうぞ
中国茶を美味しく味わうために(お茶の保存方法)
■ 中国茶を美味しく味わうために ■
・ 茶葉の保存方法 中国茶に限らずお茶は鮮度と保存方法が重要です。 通常黒茶以外の中国茶は、鮮度が良いほど美味しいと言えます。 茶葉の酸化は空気に触れる事と、気温と湿度、及び日の光り(太陽光)により酸化します。 鮮度の良い茶葉を上手に保存することと、一度にお買い求めになられる茶葉の量は一ヶ月以内に消費できる量を購入される事をお勧め致します。 お買い求めになられました中国茶の保存方法ですが、黒茶(餅茶)以外は湿気を防ぐチャック式のアルミパックに封入された茶葉をお届けしています。 気温の高くない季節は、そのまま飲みきるまでアルミパックのままご使用下さい。 湿度が高く気温も高い季節の梅雨〜夏に掛けては、封をしたアルミパックを冷蔵庫に保存する事もお勧めです。(冷凍はお勧めできません。) もし大量に茶葉を購入してしまい保存を余儀なくされるようでしたら、内蓋と外蓋のあるお茶専用の茶缶にて保存されてください。(錫製の茶缶が一番お勧めですが、難しい場合は金属製をお勧めします。) 一番劣化し易い種類の茶葉は、不発酵茶である緑茶です。 緑茶は特に保存方法にご注意下さい。 ・黒茶(餅茶)の保存方法 黒茶(プーアル茶)は唯一、製茶仕立ての茶葉よりも保存期間(熟成期間)が長ければ長いほど美味しくなる茶葉です。 お買い求めになられたプーアル生茶は茶葉が生きていて発酵を続けていますので、ご自宅でも発酵を続けて熟成が進む訳です。 特に餅茶(丸い円盤状のプーアル茶)をお買い求めの際の保存方法ですが、餅茶は使用する量だけを崩して使用して、残りは円盤状のまま保存されてください。(円盤状で保存するのが難しい場合は、最初に全てを崩してしまって、密封容器や茶缶で保存してください。) プーアル茶の保存は温度と湿度は比較的一定な光りの当たらない場所で保存するのが理想ですが、それは一般家庭では難しいかと思います。 ワインセラーをご自宅にお持ちの方はワインセラーなど理想的な保存場所ですが、通常は光りの当たらない場所で常温保存で問題はありません。 ご注意願いたい事は、茶葉が香りを吸着してしまう事です。 臭いの影響を受けない場所で保存されるか、密封容器にて保存されてください。 プーアル生茶は麹菌の力を借りて発酵を続けますので、気温が高く湿度が高い時期の方が活動が活発になり、熟成が進みます。 麹菌の力が強い状態になっていますので、通常は保存しても黴が生えたりという事はありません。(水分を加えたりすれば別の話ですが) また丸い餅茶を崩してしまったら発酵は止まるのか?という問題ですが、全く発酵が停止してしまうという事はありません。(丸い塊のままの方が保存にはお勧めですが) 若い餅茶をお買い求めになりご自分のお手元で熟成させる、また記念日等にその年度の餅茶を購入されてお手元で熟成し、数年・数十年先を楽しみにというのも粋な趣向かと思います。 「恒福茶具」のお客様の中には、ご子息の生まれた年に餅茶を購入して、二十年後に成人した息子と一緒に息子の生まれた年の餅茶を味わうという、そんな羨ましいようなお客様もいらっしゃいます。 |
■ 中国茶を美味しく淹れる為の要素と条件 ■
出かけた際に中国茶の茶荘で飲んだお茶が美味しかったので、同じ茶葉を購入してきて自宅で淹れたらどうも味が違う?そんな経験をお持ちの方も多いかと思います。
中国茶を美味しく淹れるって、結構難しいのかな?
中国茶を美味しく飲みたい、美味しく淹れたい、そうお思いの方へその為の要素と注意点を述べさせて頂きます。
中国茶のお味が淹れる時々でどうもお味が一定ではない、それは以下の要素と条件が同一ではないからと言えます。
・ 茶葉の使用量
お茶を淹れる際の茶器の容量が何ccであるか、また淹れる茶種によって使用する茶葉の適正量が違ってきます。
一回(一煎)に使用する茶葉の量は、100ccのお湯に対して5gが一つの目安です。
これは使用する茶器の種類にもよりますが、使用する茶葉の量が少ないと美味しいお茶を淹れる事はできません。
少し量が多いかな?と思うくらいで丁度良いと思ってください。
茶葉の使用量は多めで、抽出時間を短くする事がお茶を美味しく淹れる最大のコツです。
・ 使用する水の質
お茶を淹れる水は水道水を濾過した水を使用する、そういう方が一番多いかと思いますが、水道水利用の場合は必ず浄水器を使用して塩素の香りを取り除いた水を使用してください。
またこだわった茶葉を淹れる際には、ミネラルウォーター等の使用も積極的にお勧めします。
使用する水が、お茶の味と香りの決め手となる最大の要素です。
水には軟水と硬水がありますが、日本の水は軟水である事はほとんどの方がご存知かと思います。
軟水は癖がなく、お茶を淹れる水としては最適と言えます。
しかし水源から直接汲んで来た水と水道水で淹れ比べたお茶は、お味に雲泥の差があります。
やはり水にもこだわる、これもお茶を美味しく淹れる条件の一つです。
一方硬水で淹れるお茶は美味しくないの?と思われるかと思いますが、中国は日本と違い硬水なので、お茶を淹れる際に使用する水は100%硬水です。
同じ茶葉を軟水と硬水で淹れ比べるとご理解頂けますが、一般的に香りは軟水で淹れたお茶の方が勝ります。
純粋に味覚の面では、どちらが優れていると判断するのは難しいと言えます。
面白い現象としては、冷茶として同じ茶葉を軟水と硬水で淹れ比べた際ですが、お味にはそれ程差は無かったのですが、飲んだ後に体温で温まったお茶の香りが呼吸と共に戻り香として立ち上ってくる、硬水で淹れた冷茶にはそういう現象がありました。
・ お湯の温度とお湯の質
使用する水の質は勿論ですが、お湯の温度とお湯を沸かす際の空気の含有量によってお茶の香りとお味が変化してしまいます。
茶葉の種類によって適正な湯温度がありますので、それを知る事が美味しいお茶を淹れる為の条件と言えます。
お湯の温度が適正温度より低いと、抽出時間を幾ら長くしても美味しくなりません。
またお湯の温度が高すぎると、渋かったり・苦かったりと余計な味覚が抽出される条件となってしまいます。
中国茶の大半の茶葉は沸騰直後のお湯を使用するケースが多いのですが、緑茶は日本茶も同じですが少し冷ました低温のお湯を使用してください。
この使用するお湯の温度以外に、お湯の空気の含有量(お湯の質)という問題があります。
これはお茶の香りの面で特に重要な要素で、お湯に含まれる空気の量が多い方がお茶の香り成分を引き立ててくれる訳です。
その為には、お湯を沸かす際の沸騰に至るまでの過程と加熱時間をよくご覧になって火を止めるタイミングを見計らうことが必要となります。
沸かしすぎたお湯は空気の含有量が少なく、お茶を淹れるお湯としては向いていません。
沸騰に至るまでの過程で、薬缶や鍋の底から空気の粒がぽこぽこと浮き始めるのをご存知かと思います。
このぽこぽこと浮き始めた空気がお湯に含まれた空気で、沸騰状態に至っても加熱を続けるとお湯に含まれる空気の量が減り、そのお湯でお茶を淹れても香りが立たないお茶となってしまいます。
火を止めるタイミング(沸騰直前〜沸点まで)と、お湯を注ぐ際に高い位置よりお湯を注ぐこと、それがお茶の香りをより立たせるコツです。
・ お茶の抽出時間
中国茶の抽出時間は一煎目が30秒〜1分以内、お好みにもよりますがお茶の種類で抽出時間の調節が必要です。
二煎目は一煎目の抽出時間+30秒、一煎目が1分で抽出したとすると、二煎目は1分半が適正な抽出時間となります。
三煎目は二煎目の抽出時間にやはり+30秒と、煎を重ねるごとに+30秒の抽出時間を加えて抽出してみてください。
中国茶は比較的濃厚なお茶を少量ずつ何煎も楽しむお茶ですが、茶葉の使用量が比較的多めで抽出時間が適正時間より長くなると、濃縮されすぎたり苦味や渋みが勝る場合があります。
美味しく中国茶を淹れるコツは何度も言いますが、茶葉の量を多めに使用して抽出時間を短めにすることです。
・ 洗茶について
茶器に茶葉を投入してお湯を注ぎ、直ぐに流してしまう事を洗茶と言います。
プーアルの様な年月を掛けて熟成保存するお茶は、ある意味洗茶により消毒という意味合いもあるのですが、この洗茶という手順には茶葉の開きを良くして一煎目の香りをより立たせるという効果もあります。
特に烏龍茶系の茶葉のように堅く丸められた茶葉ですと、洗茶をしてから一煎目を淹れた方が茶葉の開きが良くなり香りがより立ちます。
洗茶によりお茶の成分を捨ててしまう事にもなるので勿体無いという考えもありますが、洗茶をした方が一煎目が美味しいのは事実です。
茶葉の種類にもよるので全ての茶葉を洗茶というようにお勧めはしませんが、洗茶という手順が茶葉の開きを良くするという効果を知っておいて下さい。
・ 使用する茶器
中国茶を淹れる為の中国茶器としては、紫砂壺もしくは蓋碗、あるいは磁器製の急須を使われる方、茶越し付きマグカップのような種類を使われる方、そのパターンに分かれるかと思います。
紫砂壺は茶葉の香りを茶壺自体に吸収させることでよりお茶の香りを立てる効果がありますから、基本的に一種類のお茶専用として使用して、その種類の茶葉以外は同じ紫砂壺で淹れる事はしません。
蓋碗、あるいは磁器製の急須を使用する場合は、釉薬が掛けられた焼き物ですから、お茶の香りを茶器が吸収するという事はありません。
紫砂壺でお茶を淹れた場合と、蓋碗、あるいは磁器製の急須で同じ茶葉を淹れた場合、どちらが美味しいのか?果たして味が違うのか?
これも何度か申し上げている事ですが、紫砂壺で淹れたお茶の方が美味しいのです。
これは先程申し上げたお茶の香りを紫砂壺が吸収するという事で、同じお茶を淹れ続ける事でよりそのお茶の香りが立つ事と、紫砂壺がお茶の雑味をある意味濾過する効果、それと抽出時間中に湯温度を下げないでより茶葉を抽出し易い状態に保つからです。
ただし基本的に紫砂壺で違う種類のお茶を淹れる事はしませんので、普段よく飲まれる種類の茶葉を専用の紫砂壺で淹れる。
その他の茶葉は、蓋碗あるいは磁器製の急須を使用すると、茶器の使い分けをする事をお勧め致します。
以上を参考にして頂き、日常お茶を淹れる際の動作に取り入れて頂きますと、常に美味しい中国茶を失敗せずに淹れられるかと思います。
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■ 耐熱グラスで中国茶を淹れる ■
耐熱グラスを使用して、気軽に中国茶を淹れる方法をご説明します。
主に緑茶や工芸茶を飲む際に取る淹れ方ですが、中国現地でも一般的な飲み方として耐熱グラスに限らず、それこそ紙コップでもこの淹れ方で飲んでいますし、携帯型のボトルでお湯を継ぎ足しながら一日同じ茶葉でお茶を飲んでいます。
耐熱グラス使用して淹れる方法は、工芸茶や緑茶の綺麗な茶葉を眺めながら、お味と一緒に目でも楽しむ飲み方と言えます。

耐熱グラスにお湯を注ぎます。(緑茶・工芸茶ともお湯の温度は80〜90℃です。グラスにお湯を注ぐとやや湯温が下がりますので、沸騰直後のお湯でも少し時間を置いて茶葉を投入します。)

上から直接茶葉を投入します。(工芸茶の場合は1個を使用。緑茶類は3〜5gお好みで)使用している茶葉は碧螺春(ビールーチュン)です。

時間が経過しますと、ご覧のように茶葉が下の方に沈んできます。(こうなった状態が飲み頃です。)緑の濃い茶葉を間近で眺めながらお茶を楽しみます。(新芽の先端のみのお茶というのがよく分かりますし、若い緑の色がとても綺麗です。)

二煎目・三煎目を飲まれる際は、全部飲み干してしまわずに、グラスに1/3〜1/4の量のお茶が残っている状態でお湯を継ぎ足して抽出して飲んでください。
茶葉の種類によっては下の方に沈まない茶葉もありますので、そういう場合は表面に浮いている茶葉を息で吹き寄せて手前に茶葉のない状態を作って飲みます。
時には茶葉がお茶と一緒に口の中へ入ってきたりしますが、その際は茶葉を食べてしまう、それが中国式のお茶の飲み方です。
「お茶は健康に良いもの」食べても何の問題もないし健康にも良い、中国の方は皆そのように考えています。
耐熱グラスを使用して中国茶を淹れる方法としては、茶葉を先に投入してからお湯を注ぐ淹れ方もあります。
先に茶葉を投入するか、お湯が先で茶葉が後か、それ程お味に差はありませんが、飲み頃を見極めるタイミングがお湯が先で茶葉が後の方が分かり易いかと思います。
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■ 蓋碗で中国茶を淹れる ■
中国茶を淹れる茶器として、蓋碗(ガイワン)を利用する淹れ方があります。
宜興紫砂壺は茶葉の香りを吸着させてお茶を美味しく淹れてくれる茶器ですが、香りを吸着する関係で一種類の茶葉専用に使用します。
一方蓋碗は釉薬が掛けられている磁器製なので、茶葉の香りを吸着するという事はありません。(紫砂壺のようにお茶を美味しく淹れてくれる効果はありませんが)
つまり磁器製の蓋碗はどんな中国茶の茶葉でも淹れられる、万能な茶器という訳です。
紫砂壺と蓋碗両方を所有して、一番飲む機会の多い茶葉は紫砂壺で淹れる、時々飲むようなその他の茶葉は蓋碗で淹れるというように、茶器の使い分けをして下さい。
さて、蓋碗による中国茶の淹れ方です。

まずは蓋碗にお湯を注ぎ、温めます。(全ての茶器を温める、これは基本です。)

次に茶海(ピッチャー)へお湯を移し、茶海を温めておきます。

同じく、茶杯(チャハイ)・聞香杯(モンコウハイ)も温めます。

蓋碗へ茶葉を投入します。(茶葉の量は蓋碗の底が見えなくなる程度の量)

そしてやや高い位置よりお湯を注ぎます。(空気を含み茶葉が開くように)

蓋碗の蓋をして、抽出時間を待ちます。(一煎目の目安は約1分です。)

抽出時間が経過しましたら親指と中指で蓋碗の左右を支えて、蓋の部分に人差し指を添えて蓋を少々ずらします。

茶漉しをセットした茶海へ抽出したお茶を移します。(中国茶の茶漉しは目が非常に細かい網で作られています。細かい茶殻まで濾し取りますので、ぜひお使い下さい。また茶海へ抽出したお茶を一度移すのは、お茶の味を均一化する為です。)

最後に人数分の茶杯へ抽出したお茶を注いで、いただきます。
以上が蓋碗による、中国茶の淹れ方です。
蓋碗は100cc〜120ccの容量の大きさが多いので、使用する茶葉の量は5g程度になります。
茶葉の量が少ないと美味しくお茶が淹れられませんので、美味しく淹れるコツは茶葉の量を少し多目で抽出時間を短くすることです。
また蓋碗でも中国茶は何煎も淹れることが出来ますが、同じ茶葉を紫砂壺と蓋碗で淹れた場合、蓋碗では3〜4煎程度が紫砂壺では5〜6煎淹れる事が出来ます。(やはり紫砂壺の方がお茶を美味しくしてくれるのです。)
ちなみに、同じ茶葉を同じお湯で同時に紫砂壺と蓋碗で淹れた場合ですが、これもお味が違います。
養壺された紫砂壺と蓋碗では、更にお味に差が出ます。(一度、お試し下さい。)
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■ 中国茶を冷茶として淹れる ■
気温の高い時期になってきますと、冷たい飲み物が欲しくなります。
中国茶は健康維持に効果的なお茶なので、出来れば暑い時期でも温かいお茶として飲んで頂きたいのですが、真夏はそうも言っていられません。
糖分の多い飲料を飲むよりも中国茶の冷茶を飲んだ方が健康的ですし、最近はペットボトルのお茶も増えてきているので、それらを飲まれる方も非常に多いかと思います。
そこでペットボトルを利用した、簡単安上がりな「中国茶を冷茶として淹れる」方法を提案致します。
最近はペットボトルのミネラルウォーターも非常に安くなってきましたので、市販のお好みのペットボトルのミネラルウォーターをご用意下さい。(軟水系と硬水系ではお茶のお味も変わりますので、色々試してみるのもお勧めです。)
まず使用する中国茶ですが、中国茶の茶葉は全ての種類が水出しにて抽出する事は可能です。
使用量は茶葉の種類とお好みの濃度で違ってきますが、一応の目安として1Lあたり5g〜10gをお勧め致します。(5gですと薄めのお味・10gですと濃い目のお味)
抽出時間は常温で8時間〜10時間(一晩という感覚)、抽出後は冷蔵庫にて保存して、出来れば24時間以内消費が理想です。
例として苦丁茶(一葉茶)を冷茶として抽出してみましたが、このペットボトルは1.5Lで苦丁茶(一葉茶)を5本使用しています。

ペットボトルの便利な点は、蓋が付属していることです。
蓋がきっちりとされるので一般的な冷蔵庫用保存瓶と比較して、冷蔵庫内で食品の香りを吸着するのを防ぎます。
また飲み終わった後もボトルを再利用で、浄水器等で浄水した水道水を再注入して使用する事もできますね。

ちなみに一度抽出した茶葉ですが、お湯で抽出する場合は何煎も抽出する事ができますが、水出しの場合は再抽出は出来ません。
お湯を使用して、この抽出後の茶葉を一煎程度は再抽出することは可能なので、そのまま捨ててしまわないで再利用して下さい。
以上簡単に水出し中国茶の説明をさせて頂きましたが、お分かりにならない事が御座いましたら、お気軽にメールにて疑問点をお問い合わせ下さい。
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中国茶の残留農薬問題に関して
中国茶の普及と共に残留農薬の心配は常に話題になっています。
特に中国よりの輸入野菜より残留農薬が多量に検出される例が度重なり、中国茶へも疑いの目が向けられる事は当然の事です。
しかしこの野菜に関する農薬使用については、日本人が指導して行わせた結果である事を知っておいて下さい。
つまり見た目が綺麗でないと売れない日本人の価値観にあわせて、綺麗な野菜でないと商品価値がないので、現地で栽培する上で日本の商社が指導・強要した結果なのです。
中国現地で日常販売されている野菜は、虫食いだらけで泥付きの野菜です。
大きさも日本の野菜と比べると、ほとんどの野菜が小さいです。
ところが中国の料理店で野菜を食べると、全て味が濃くて美味しく、昔の野菜の味がします。
地元の中国人は全て、虫食いだらけで泥付きの野菜を食べています。
ところがこのままの野菜を輸出しようとしても、日本の商社の規格には認めてもらえませんし、実際日本の店頭に並べても売れないことは間違いありません。
見た目を良く、日本の商社の規格に合う野菜を提供するには、化学肥料を使用して大きく育て、農薬で病虫害を予防する、それしか方法が無いわけです。
私の個人的な意見ですが、日本で作られている日常の野菜は果たして残留農薬の問題はないのでしょうか?
輸入される食品は検査をしないと流通しないので残留農薬が検出されましたが、果たして日常スーパーで売られている野菜は残留農薬の検査はしていますか?
さて、肝心の中国茶の残留農薬問題です。
中国茶も食品なので、輸入する際は個人輸入以外全て食品検査が義務となります。
年に一件程度中国茶も残留農薬の問題で、輸入が差し止められる事があります。
つまりほとんどの日本で流通している中国茶は、食品検査を経て安全と判断された商品が流通している訳です。
はっきり申し上げて、野菜と比較して中国茶は安全な食品です。
根拠は、お茶の樹にはそれ程農薬を必要としないからです。
害虫として「ウンカ」という葉を食べる蛾の幼虫がお茶の樹の唯一の害虫で、ウンカよけに農薬を使用する場合があります。
この殺虫剤自体問題になる農薬ではありませんし、雨で流れてしまうことと製茶のプロセスで更に残留する濃度が薄まります。
人体に悪影響を及ぼす残留農薬が中国茶にあるとは、私は到底考えられません。
また特に標高の高い地域で作られている茶葉は、標高の関係で害虫も存在しないので消毒虫除けの必要がありません。
中国の農村部は都市部と比較すると非常に貧しく、茶農家も高い化学肥料や農薬など絶対に使用できません。
元々茶の樹は野生の木ですから、極端な話放りっ放しで収穫が出来るんです。
日本のしっかり管理されたお茶畑では肥料・消毒と欠かせない作業ですが、これは日本で栽培されているお茶の樹が「やぶきた茶」と言いますが、(中国で言うところの「小葉種」)
品種の問題と気候及び栽培地の標高の問題から、日本では肥料・消毒が欠かせないのだと思います。
日本の緑茶は、残留農薬で問題になった事がありますでしょうか?
一時ダイオキシン汚染で「狭山茶」が話題になりましたが、それ以外残留農薬がお茶に検出された話はないのでは?
肥料・消毒が欠かせない日本の緑茶で残留農薬問題がないのは、仮に残留農薬があったとしてもやはり製茶のプロセスで濃度が人体に悪影響を及ぼさない程度に薄まるからです。
以上の理由から、私は中国茶の農薬汚染の心配は必要ないと考えています。
安心して中国茶を楽しまれてください。
それと人間の体は機能的に出来ているので、害の有る食品を摂ると拒否反応が必ず起こります。
まず味覚で判断できますが、美味しいものは体に良いんです。
不味いと感じる食品は全部が全部ではありませんが、体が拒否していると考えてください。
仮に味覚で害が判断できない成分を体に取り入れてしまうと、痛みや異常で体に拒否反応が現れます。
直接的なのはお腹をこわすことですが、複雑な拒否反応は直ぐには現れて来ませんね。
病気となって現れる場合もありますし、アレルギーとして現れるケースもある訳です。
アトピーや花粉症、これらも人体の拒否反応です。
安全な食品を確保する事は、この先更に非常に難しいこととなるのではないかと考えています。
という事で、美味しい中国茶は全く問題ありませんので、安心して消費されてください。
中国茶と中国茶器の専門店「恒福茶具」
苦丁茶(一葉茶)専門店
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